それ、直接言ってみませんか?

子どもにムカつくこと、ありますか?

って、この質問自体おかしいですよね。

あるに決まってる。

対人間とのコミュニケーションなんだから、家族であれ何であれぶつからないことの方がおかしい。

アンガーマネジメントとか愛とはなんぞやみたいなこととか子育てなんちゃらとか、それはそれでなるほどーと思うことはたくさんあります。

僕自身も8歳の娘がいますし、20歳前後から子ども支援に関わってきて何十冊・何百冊と教育・子育て・心理などの本は読んできました。

家にあるお金というお金を盗み遊びに使う子、目が合えば殴りかかってくる子、暴言を1日中吐き続ける子など、言えばキリがないほどたくさんの尖った子たちにも出逢ってきました。

その中で、経験からある程度自分を客観視しその時の感情に揺さぶられず本質を見る訓練も重ねてきたので、一見何事にも動じずに優しい人だと言われるようにもなりましたが、実はこれ嘘です。

それは僕じゃあありません。

正確に言うと僕なんですが、僕の一部であって全部ではないんです。

なんかB’zの歌詞みたいになりましたが、何が言いたいかというとそんな聖人君子みたいな人はたぶんいないし少なくとも僕はいつもキレてますってことです。

昨晩も、集まれどうぶつの森というゲームで娘が勝手に持ち物ポケットをいっぱいにしている割に、持ち物を減らす努力をしないように感じただけで「はぁー!?」と思いました。

小さい頃は何で言うことを聞いてくれないんだと洗濯カゴを蹴りクローゼットに穴を開け、そのことを今でも後悔しています。

相談をお受けしてよくお母さんが仰るのは、「こんなことで怒ったりしてダメだなぁって思うんです」とか「子どもがこんなことをするのを見てるとイライラしますが言うのをずっと我慢してるんです。」といったものが多いです。

真面目なお母さんほど子育てや教育にはとても神経を使うのかもしれません。

また、「ここ」に来てくれる大人の子どもサポーターや研修・実習生、インターン生もよく言うのが、「どこまで言っていいものなのか、そもそも言っていいものなのかを悩みました」ということ。

両方ともにお伝えするのは、

「我慢せずに言ってあげてください。」

ということです。

それも、なるべくその時に思ったことを直接本人に、という前提で。

怒ってるかどうかは恐らく子どもは気付いています。

僕らなんかよりも感覚が研ぎ澄まされているし、顔色をうかがってきた子ほどそこはすごく敏感です。

それを後で誰かに陰口を言っているかのように言ってしまい、最悪の場合それを本人が聞いたりすることになれば関係は余計にこじれます。

何よりお母さんご自身が抱えてしまうことで、精神衛生上よくないことになることの方が僕は心配です。

それは子どもも当然望んでいないこと。

お母さんが楽しそうに毎日を送ってくれることを多くの子どもは望んでいるんじゃないでしょうか。

あと大切なことは、子どもに素直に思ったことを伝えずにいつまでも過ごしてしまうと、子どもはそのまま誰にも指摘されずに今よりも広い社会に出た時に、そのギャップに驚くことになるかもしれません。

フリースクールで子どもに関わる大人に特に強調しているのはここです。

それを甘やかしているという言葉で表現することは本質をついていないのでしませんが、自分たちが子どもの鏡になってありのままを映してあげることも、将来的に子どもたちにはとても大切だと考えています。

以上のことをまとめると、

①怒ってるかどうかは子どもはわかってるからそれならいっその事そのまま伝える。

②我慢したら余計ストレスが溜まる。

③子どもが望んでいることはストレスを溜めまくっているお母さんではない。

④伝えることが、結果子どものためにも自分のためにもなる。

そこで大切になってくるのは伝え方です。

そこについては次回以降僕なりの想いを記事にしたいと思います。


最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

お願い

新型コロナウイルスの感染拡大防止のための休校措置により、昨年3月から6月にフリースクールの月謝収入が大幅に減ったことで経営が困難になりました。

皆さまのご支援で継続することができていますが、長期的にフリースクールを運営するために引き続き寄付をお願いしています。

マガジンを定期購読をしていただくことで、フリースクールに通うことが経済的に困難な不登校の子どもの月謝を減免することができます。

【学校に行っている行っていないに関わらず誰もが認められ自立できる社会を創る】ためにご支援いただければ幸いです。

次の記事

10年後も続く想い