手を振りたくないから帰さない

今日は一つの節目の日。

2年半もの間「ここ」に通っていた子の引っ越しが決まり、その子だけの出発式が吹田校【あまかり】で開かれた。

午後の時間をその生徒と楽しく遊ぶ時間に切り替え、皆からのリクエストの多かった遊びを3つすることに。

フルーツバスケット、ジャンケン列車、人狼。

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これが最後なのか?

実感が湧かない。

2年半ですよ?

学校なら2年半も担任をするなんてことはまずないんですが、フリースクールならあり得るこのなんとも説明のつかない間柄。

来た時はまさに狂犬。

大人に対する不信感・嫌悪感を一身に抱き、その小さな体全身で「オレを受け入れてくれー!」と叫んでいたように感じました。

その時は目を吊り上げて敵対心をむき出していましたが、普段は笑顔がものすごく可愛くて人懐っこい性格。

同じ時期に入学してきた先輩に憧れその背中を追いかけるようになってからは、ものすごいスピードで成長していきました。

「最近○○がすごいよな!」

そんな話が毎日の報告の場で聞かれるようになり、イベントの司会をしたりゲーム大会を企画・運営したりととにかく皆を喜ばせることに長けた生徒でした。

吹田校【あまかり】の毎日の「いただきます」の合図は、そんなムードメーカーの仕事。

先輩がいない時はしっかりその役割を担ってくれました。

スキー遠足ではつきっきりで練習をしました。

疲れてゲレンデの下で一緒におもしろい形の雪ダルマを作って遊びました。

僕が応接スペースで事務をしていると、必ず声を掛けに来て笑わせてくれました。

思い出なんか話し始めるとキリがない。

一緒に過ごした時間が濃すぎる。

出発式では、馬場から手作りの証書と女子生徒も手伝ってくれた卒業アルバムの贈呈。

そして、生徒たちからは大量のプレゼントが。

お別れの時間になっても生徒たちは全然帰そうとしません。

困っているのはわかっていましたが、他の生徒たちの気持ちもわかります。

「行かんといて!行かんといて!」

そんな声が出せずちょっかいをかけるしかないのかなぁと思うと、申し訳ないけど止めることも憚られました。

僕自身、帰らせたくなかった。

もう彼の姿が来週から「ここ」にないなんてあり得ない。

受け入れたくない。

彼を慕ってきた小学生たちは特に寂しかったと思います。

そんな感情をめったに出さない子どもも、マスクをびしょびしょにして泣いていました。

しんどかった時もちょこんと横に座ってしょーもないことをしてくれる。

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不条理なことは徹底的に話し合う。

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悩みも気軽に話してくれる。

そんな彼の出発です。

これからも全力で応援しています。

出発おめでとう。

「ここ」に来てくれてありがとう。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。