不登校やひきこもりの子どもを対象に大阪府吹田市で活動をしているフリースクールここです

ここの理念

理念

「ここ」は学校や家庭・地域の中で、安心できる場所として居ることのできない青少年とともに、ひとりひとりがそれぞれのペースで過ごせる居場所をつくる。また、子ども自身が自分の足で歩みだす準備ができる場所として利用する中で、それぞれの個性を尊重し、互いに助け合い、自由に自己表現できるよう青少年と育ちあうことを目的としています。

1.【子ども自身が自分の足で歩み出す準備ができる場所】

「ここ」は「できた!を体験できる場所」をコンセプトとして活動しています。

自分に自信が持てず何かに挑戦する気力がなかった子どもたちが、ちょっとしたキッカケで自信を取り戻し、社会に羽ばたいていく姿を今までにたくさん見てきました。

楽器が上手になったことや、勉強ができるようになったことがキッカケだった子ども、皆とご飯を食べたことがキッカケだったなんて子どももいました。

そして、そのキッカケであった「できた!」は必ずしも目に見える形で何かが「できるようになった」ということだけではありませんでした。

子どもとのかかわりの中で「少し手伝ってあげればうまくいきそう」という場面がよくあります。しかし、うまくいかないことにぶつかった時、大人が手を差し伸べなくても子どもは自分で何とか解決しようとします。その解決というのは必ずしも大人が単純に考えてしまう答えとしての「できる」というモノではないのかもしれません。

むしろ「できなさ」を周りの人たちの前でさらけ出して生きていくことが「できる」。
自らの足で歩むということは何も「たった一人で全てができるようになる」ということではありません。

できないことを自覚し、人やモノに頼ればいい。できることは手を差し出せればいい。互いに助け合うこと。それらのことが自分の足で歩み出す準備をするうえで大事なことだと考えます。

できた!を体験できる居場所 フリースクールここ

2.【ひとりひとりがそれぞれのペースで過ごせる場所】

時間の流れは子ども一人ひとり違います。
何でもせっせと手際よく終わらせてしまいたい子もいれば、ゆっくりと慎重に物事に取り組みたい子もいます。特に集団生活の中ではなかなか自分のペースを確保することは難しく、大人の指示通りに、大人の都合がいいように動けない子にとっては自信を失い、そのことで誰にも理解されずに苦しみ、殻に閉じこもることにもなりかねません。

自分なりのペースを押さえつけられ興味のない知識や技術を押し込まれ続けることで『自分らしさ』を失ったとしても、それが形として表に出なければ周りから意識され問題になることはないでしょう。一方で目に見える形の行いや態度・知識の量が評価され問題になっています。
「自分のやりたいことや興味のあることがわからない。」「自分は押さえつけられて生きてきたのだから自由に生きている人、苦労していない人は許せない。」
そんな大人になってしまうことはとても悲しいことだと思います。

「ここ」は、目に見える「かたち」ではなくひとりひとりのペースを周りの大人がしっかり確保してあげる、そしてその子の興味を引き出し伸ばしてあげることが大事であると考えます。20150317_125402

3.【それぞれの個性を尊重し、互いに助け合い、自由に自己表現できる場所】

よく「学校とは社会性を身につける場所」だと言われます。
「ここ」が考える社会性とは、誰もが同じことを強いられることではなく、誰もが違う個性を持っていることに気付くことです。

自分の個性が認められ自己肯定感が育まれて、初めて周りの個性も尊重できると思います。
また周りの個性を認めてあげることのできる人は、自らも認められる存在になるのではないでしょうか。

世の中にはたくさんのものさしが存在します。
「イッパンテキ」「フツウ」「アタリマエ」「ミンナ」。

大人は容赦なくこれらのものさしで子どもを測ります。子どももこのものさしからはみ出さないように精一杯頑張ります。
本当にこれらのものさしを使い子どもを測ることで、自己肯定感というものは育まれるのでしょうか。20140927_164215

「ここ」では自己表現の場のひとつとして音楽イベント(ライブここ、吹田ダンスビートなど)を設立当初から続けてきました。ステージは『ジブン』を表現するための最高の場。
時にはへこむこともあるけれど、『ジブン』を見つめ直し、そして試行錯誤を重ね、どんどん自分を成長させることもできます。

もちろん舞台の上だけが主役ではありません。ステージ上の人たちを支える、影の存在として活躍するのも立派な自己表現。誰の支えもなくステージで光り輝くことは不可能です。
それぞれの個性を生かし、自らの役割を全うし、皆でひとつの作品を創る。この経験は何事にも代えがたいものです。

ミュージックスクール事業で音楽を教えていてよく思うことがあります。
譜面を覚え、その通りに演奏ができるように練習を重ねステージに立つ。
緊張したけれど、人前で練習通りの演奏ができた!と満足してしまう子どもがとても多いと感じます。
学校の音楽の授業の延長で、リコーダーの合奏を発表会でしているような感覚。
「ミンナ」と同じように演奏しないと!譜面通りにするのが「アタリマエ」だから!
そんな風に無意識に考えてしまっているのだとしたら、なんてもったいないんだといつも思います。
確かに譜面をそのまま覚えその通りに演奏することができる技術それだけを見ると素晴らしいです。すごく練習したんだろうなと感心します。

ただ、音楽はテストじゃありません。本来音楽とは、暗記した言葉をそのまま解答用紙に書けば点数がもらえいい成績が取れるようなものではないはずです。
一人ひとり違う声(音)だから、感じ方は人それぞれだから、だから音楽は素晴らしいんだと思います。

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ものさしは「ジブン」ただひとつでいい。誰になんて言われようと「ジブン」に誠実であればそれでいいと思います。
『そんな自分勝手な考えで好き勝手してたら、何も我慢できひん大人になるんじゃないですか?』
そんな言葉もよく聞きます。

しかし、好きなことをやり続けようとすれば、自ずと周りを説得させなければいけない場面や、好き勝手にはできない、我慢しなければいけない場面に出くわします。
楽器を買ってもらおうとすれば親を、バンドを組もうと思えばメンバーを、ライブをしようと思えば会場スタッフを説得させることから始まります。

妥協しなければいけないことももちろんあるでしょう。時には罵倒されることも、ケンカをすることもあるのではないでしょうか。

 

 

一方で、こうありたい・こうしたい「ジブン」の感覚に蓋をして思考を停止させ、他人から求められるままに与えられたことをこなしながら生きていく。
その方がよっぽど楽で我慢することも少ないのではないかとさえ思うこともあります。

たったひとつの「ジブン」というものさしを大切にしてほしいと思います。

そして何よりも大事なのは、「ありのままのジブンでいるための、安心できる居場所」が子どもたち一人ひとりにあるということ。

「ここ」という場所が、ありのままの自分をさらけだして生きることができる居場所になってほしい。

その想いから僕たちは「ここ」を作りました。

学校に行けないということで子どもたちが不利益を被らないために。

ぜひ一度「ここ」に来てみてください、待っています。

 

理事長  三科元明

 

不登校の子どもたちとの出会い(アメブロ)

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