親離れはあっという間に、子離れはなかなかできず
ある卒業生の結婚が決まった。
出逢った時は小学生で今は立派な社会人で20代も半ば。
すでに出産を迎えた卒業生も数人いるので結婚をお祝いすること自体は何度か経験しているが、やはり感慨深い。
子どもの時は、とにかくやんちゃ娘。
男子高校生とも本気で喧嘩をするし、しばく蹴るは当たり前。
それでも、愛想がよく素直な性格から皆にかわいがられていました。
お母さんから夜遅くにヘルプがかかり家に突撃することや、ここでは言えないようなこともあり、なかなか手のかかる生徒でした。
そんな折、お母さんが他界。
お母さんのことを含めた色んな事情の相談は以前から受けていたので覚悟はしていたのですが、生前に「この子をお願いします」と言われたことは今でも忘れられません。
命を預かった身としては、とにかく綱渡りのような生き方をする彼女が心配でたまりませんでした。
数々の苦労を経験してきた彼女が、これからも幸せに生きていってくれることを心から願っています。
「三科さん、私みたいに学校に行けへんくて勉強もできひんくて自分に自信も持てへんくて本当の友達もいない子がいたら、これからも私にしてくれたように居場所を作ってあげてな。
私はもう大丈夫やから。
三科さんに何とかしてもらおうってもう思ってへん!大人になってん!」
親はそんな簡単に「そっか!がんばれよ!」なんて言えないものです。
不安で寂しい気もするけど、それ以上に嬉しい気持ちでいっぱいです。
お母さんと一緒に見守っています。
おめでとう。
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