2020年2月の振り返り~コロナ襲来、転機~
前々回に引き続き、2020年を振り返っていきたいと思います。
今回は2月。
2月といえば、近畿圏のフリースクールが集まり文化祭をしようと企画した【FREEDA BAL2020】を開催する予定でした。
その頃から各地でクラスターが発生し、開催をギリギリまで悩んだ末延期という判断をしました。
元ブルーハーツのドラマーの梶原さんをはじめ、ROCK&ARTでお逢いした皆さんや他のフリースクールの仲間や子どもたちとも最高に楽しい企画をずっと計画してきたイベントが開催できなくなったショックは、今でも忘れることができません。
毎年参加させていただいていたROCK&ARTも延期。
「今度開催できるときは2年分のエネルギーをぶつけよう!」と皆さんと約束をしています。
また、大学生の頃からずっと憧れだった北星余市高校に行けたのもこの2月。
かなりの弾丸ツアーでしたが、予定が1週間遅かったらコロナの影響もあり恐らく行けなかったのではないかというくらいのスケジュールでした。
余市は想像していた通りの余市。
先生方の熱意はもちろん、寮も見学させてもらい子どもたちを地域で支えるという姿勢を町全体で実現できている場所でした。
また2月は、吹田市学校保健部会の皆さんにお招きいただきフリースクールや不登校のこと、そして健康診断についてのお話しをさせていただく機会をいただきました。
吹田市の各小学校の養護教諭の皆さんにお逢いし、現場のことやこれからのことを一緒に話しができるという貴重な機会をいただき、以前からこの日をとても楽しみにしていました。
しかも、2時間以上もお時間をいただけるとのことでしたので、先生方にはお疲れのところ申し訳ありませんでしたが、皆さんにとっても僕にとっても、そして吹田の子どもたちにとってもなんとか有意義な時間にできないものかと考えたつもりです。
フリースクールの実状は、現場の先生方が知ることはほとんどありません。
僕たちは、子どもが「ここ」に入学し在籍校があれば必ず学校訪問に伺い、各先生方に直接お逢いすることを大切にしています。
フリースクールの活動内容、活動報告、アセスメント、インテーク内容、通学定期のことなどを保護者と子どもに同意を得た上でお伝えし、学校側の情報も共有します。
子どもの最善の利益のためにお互いが協力してできることはないか。
全てはそのために、まずは繫がり知ることが大切だと思い学校に伺っています。
そこで初めて、
「フリースクールってそんなことをしてるんだ。」
「こんな人が運営し働いているんだ」
と、実状を知っていただくことになります。
この日に吹田市の各小学校の皆さんと繋がれたことで、まずはフリースクールってどういう所なのかを知っていただくという最初のハードルを越えることができたことは、今後の支援や対策のスピードアップの効果もあると感じました。
【全ての子どもたちが健康診断を受ける仕組みを創る。】
不登校の子どもたちの健康診断における現状と目的・その想いをお伝えし、
「本来ならば私たちが気付き動かなければいけないところをしていただき、申し訳ないという想いとともに感謝の気持ちでいっぱいです」
という声がとても多かったことに驚きました。
それと同時に、皆さんのご協力とご理解があれば全ての子どもたちが健康診断を受けることができる仕組みが必ず実現でき、それを有効に活用することも可能だと感じることができました。
この日を機会に大きな大きな一歩を踏み出すことができました。
そして今、この日に出逢った皆さんとともにまずは吹田市で「不登校の子どもたちを含めた全ての子どもたちが無料で学校以外の場所で健康診断を受けることができる」仕組みづくりに向けて、着実に進んでいます。
2月を境にコロナの影響をもろに受けることになっていきますが、それでも一つひとつ出来事は確実に「ここ」を成長させてくれていると感じることができました。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。