「ここ」の自立の前提
朝から嬉しいニュース。
さすが明石市。
僕の周りの教員からもずっと悲鳴が上がっている中で、どう考えても1クラスに40人も詰め込んで一斉に授業をするスタイルは無理がある。
ましてコロナ禍。
本来やるべき国に先んじて導入するとのこと。かっこいい。
一方で悲しいニュースも。
小中高生の自殺者は過去最多。
自ら命を絶つ子どもが増え続けているのに、「何が何でもこの現実を変えてみせる!」という動きが全く見えないこの国の未来に希望を見いだせということに無理がある。
ワクワクするわけないやろ、そんな国とそんな大人に。
自分たちのことばっかり考えて動いている大人を子どもたちは見ている。
そんな中、昨日はある高校生の生徒が話しかけてくれた。
「三科さん、相談があるんです。」
どうしたんー?と聞くと、
「人生相談というか…ちょっとここでは言えないので…」
と言うので、少し話を聞いた後、
もしオープンに話せるんやったら明日土曜日やし子どもサポーターの皆にも聞いてみーひん?と提案すると、
「いいですね!うん、お願いします。」
と言ってくれたので、早速呼びかけることに。
すると、すぐに6人もの子どもサポーターが手を挙げてくれました。
こんな子どもたちに手厚い学校ある?
子どもが声を上げて何かあったらすぐに駆けつけ力を貸してくれる。
自立自立というけれど、それは一人で何でもできる力じゃなくて【依存先を増やすこと】と何度も言ってきた。
助けてほしい時に助けてほしいと言える力と、その声が上がった時に助けてあげる力。
そういう力の方が、何かが人よりもできる力よりも社会ではよっぽど必要とされる。
何かができることが偉いという物差しは、それができないと偉くないという評価も同時に突きつける。
「あなたはあなただから素敵なんだ。」
「あなたを何かができるとかできないという指標で評価をしない。」
そういう姿勢を示し続けることが今の社会にはもっと必要だと感じる。
「そうは言っても大人になれば、社会に出ればその競争下に置かれるのだから…」
という声もよく聞く。
は?
軍人育てたいの?
今を楽しみ今を学び今を全力で生きている子どもに、そんな勝手な大人の都合を押し付けることが一体何のためになるの?
何が大切で何が目的で何を誰に求めてるの?
あなたが勝手に思っているむちゃくちゃ狭い”社会”という場所の原理が、これだけ変化の速度が目まぐるしい現代でその後何年も通用するって言える根拠は何?
あ、ついついイライラしてしまいました。
中学校の頃からそんな大人にずっとムカついて歯向かってきた性格は、おっさんになっても変わらないようです。
押し付けるならそれだけのリスクを大人も負うべき。
そうじゃなくて、一緒に考える優しくておもしろい社会がいいな。
そんな時間を「ここ」の子どもサポーターは子どものために作ってくれます。
いつもありがとう。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
お知らせ
2月22日にフリースクールここ淡路校【ういるも】を新しく開校します!
開校にあたり2月15日~19日に無料体験期間の参加者を募集していましたが、おかげさまで定員5名に達しました。ありがとうございました。
22日の開校にあたり、まだまだ見学・体験は受け付けていますので参加ご希望の方はnpokoko5514@gmail.com、または06-6382-5514(平日10~17時)までご連絡ください。