子育ては親育て、だから子どもの成長はもっと子どもに委ねていい
娘の朝食を作らなくなり早1か月。
朝の支度をしていると目覚ましでむくむくと起きてきて、手際よく卵焼きの下ごしらえをしフライパンに油をたらし焼き始める。
最初は火の付け方もわからなかったが、1か月もすれば自分で全てのことをするようになった。
髪の毛も毎日ポニーテールをしていたのに、最近は自分で髪をくくるように。
娘曰く、
「2年生になったから自分でいろいろできるようになりたい!」
とのこと。
自分がトイレに行くのにも抱っこして連れていくなんて子育てをするまで考えもしなかった現実が、今ではとても懐かしい。
3歳になるまでは、子育てに割く時間と労力への覚悟が自分自身になかったため、どうにもならない現実とやりたいことの折り合いがつかずいつもイライラしていた。
「世の中のお母さんがもっと子育ての大変さを訴えかけてくれていたら…」
なんて思いもあり、おばちゃん世代に会う度そんな愚痴を吐き捨てていた。
「大変やけど子どものかわいさがそれを上回るねんでー。」
そういうおばちゃんたちに、
「うそつけー!!それ子育て終わった今やから思えるだけやろ!」
とも言っていた。
3歳を超えると自分でできることの範囲が明らかに変わり、やりたいことができるようになった。
毎週のように体調を壊し仕事を休み病院に連れて行った頃が嘘のよう。
小学校に入ると校区外通学のため、朝の登校は毎日付き添うことができるようになり幸せな時間を親子で過ごせるようになった。
そんな時間を冷静に振り返ると、親として大切な何かを意識して子育てしたからここまで大きくなったんだなぁなんて微塵も思わない。
どう考えたって、子どもは勝手に育った。
もちろん、母として父として親が子どもにしてきたことも多分にある。
ただ、それよりも子ども自身は「成長したい!大きくなりたい!楽しみたい!できるようになりたい!」という根本的な欲求のようなものに突き動かされて自然に育ったという実感の方が圧倒的に大きい。
「いやー、そんなはずはない。私たちがいたからこそここまで育ったんだ!」と言う親もたくさんいるかもしれない。
念のために言うと、どっちがいいとか悪いとかという問題ではなく、自分と自分の周りはこれに似たような感覚を持っているという話し。
だから、個人的には子育てって本を読んで必死に勉強したり自分を捨ててでもがんばったりしなくてもいいと感じている。
親を含めた周りの大人は、ここぞという時だけ介入すればいいんじゃないのかなぁと思う。
「これだけしてあげているんだから…」「誰のためやと思ってるねん!」という気持ちが芽生えるのなら、子どもにとってそんな迷惑なことはないんじゃないか。
冷たい言い方かもしれないけど、その人のためを思ってすることが必ずその人のためになるなんてことはあり得ないし、それを恩だと思って返す義務もない。
なんなら、子育てはホントは親育てだとも思っている。
むしろ感謝する方は親なんじゃないか。
何が言いたいかと言うと、そうすると子育ては結局自分のことだからもっと適当でよくね?ということです。
子どもの成長はもっと子どもに委ねてもいいと思います。
真面目で頑張り屋のお母さんにたくさんお逢いしてきたからこそ、その愛は十分子どもに伝わっているんじゃないかと思います。
というわけで、僕も自分のために今日も時間を使いたいと思います。
今日からようやく現場復帰。
めーっちゃいい天気やから、外で「ここ」の子どもに遊んでもらおうー。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
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