300人の不登校の子どもたちから見えた共通項に驚いた話し
今日は一日職員とこもりっきりである作業を。
今年でフリースクールここを卒業した子も100名を越え、「ここ」を立ち上げる前から数えるともう300名以上の不登校の子どもたちと出逢ったことになる。
それらの子どもたちのしんどさと対処法をタイプ別で分けることはできないか。
もし、それができれば家でお母さんも実践することができて安心するかもしれないし、子どもたちも自己理解が深まり見通しが立ちやすくなるかもしれない。
まずは実践ということで、今までの子どもたちの不登校の原因別・主訴別・学年別で整理をした。
朝からずっと取り掛かったが膨大な数のため、当然1日で終わることはできなかったが驚きの結果が出た。
なんと、小学生と中高生の違いはもちろん、原因と主訴別でそれぞれの子どもがフリースクール内でどのような関わりの元大きな成長を迎えたかがある程度カテゴライズできた。
今まで、子ども一人ひとりの支援計画やカルテを作りその時の状況や環境に合わせた対応を感覚と経験でしてきた部分が往々にしてあった。
しかし、職員や生徒が増えその感覚だけに頼ることだけでは難しくなってきたこともあったが、それはむしろ必須のスキルだと思っていた部分もあった。
「この仕事は三科さんにしかできない仕事。だからオレは違う道を行くな。」
ポジティブな意味でそう言って福祉の道に進んだ後輩もいたが、一方で自分自身もどこかでこの仕事は誰もが経験を積めばできる仕事ではないとも感じていた。
いつも自分自身と向き合い、子どもにアンテナを張り、保護者の気持ちを理解し、集団生活を営む。
単純なようで同じ毎日が訪れることはなくマニュアルもない。
それぞれの職員が自分のスタイルを自分で磨き上げなければいけない。
正解はない。
目に見える成果もない。
感謝されることよりも理解されないことの方が多い時もある。
芯がないと振り回される。
自分にベクトルが向いていたら瞬く間に闇に引きずり込まれる。
墓場まで持っていかなければならないことが多い。
やり方を間違えると仕事がプライベートに容易に入ってくる。
この仕事はそんな仕事だ。
だからこそ、こうして若い子たちがフリースクールの職員として育っていくことは全国的にも珍しいケース。
フリースクールに就職なんて他で聞いたことがない。
そんないばらの道を人生をかけて選んでくれた職員に、今までの自分のノウハウを全部渡さないといけない時が来た。
これからのフリースクールや不登校支援の業界を、「ここ」の職員は間違いなく支え変えていきます。
そのための作業の手ごたえを今日感じることができたことは、僕にとってはとても大きなこと。
まさか、自分たちがしていたことに共通項が見つかるとは。
実は、これらのカテゴライズとノウハウを公開することが最終目標。
この症状にはこれが効くという”処方箋”をまとめ、本にして出版したいと考えています。
やり方はわかりません。
本なんて書いたこともないしどうすればいいかもわからない。
知り合いもいなければお金もない。
そんな状況ですが、もし何かお手伝い出来るよーという方がいらっしゃればコメントください。
そろそろこのnoteもまとめてゴールに向かいたいものです。
よろしくお願いします。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。