フリースクールここの大きな特徴と今後について
泥のように寝た日曜日。
小さい頃からとにかくよく寝ていたらしく、ストレスを感じたらものの2秒で睡魔が襲う。
特技は2分あればいつでもどこでも寝れること。
長年の不眠症を生かしのび太のような技を取得。
最近の休日はとにかく寝ることしかできていないけど、それでもいいかとも思っている。
休日に時間を取って寝るなんてこと、娘がもっと小さい時は当然できなかった。
改めて休息を取ることができる環境に感謝。
今日は生徒の試験の日。
エールを送ることしかできないが、これまでの頑張りを生かしていい結果が出ることを期待している。
最近、生徒たちの前向きな挑戦が増えているように思う。
おとなしく過ごしながら少しずつ自己開示ができるようになり、感情を表出し言語化する。
その後紆余曲折を経て将来を思い描き「ここ」という港から出港していく。
この、自己開示までの部分は比較的早い。
フリースクールに来るようになるまでの時点で、ご家族の大変な苦労とサポートがあって見学にお越しいただくに至る。
そのベースがあるからこそ私たちは子どもたちと出逢い日々の活動を共に過ごすことができている。
1歩進んで2歩下がることも当然あるが、多くの子どもたちはすでにフリースクールに通っている子どもたちを見て安心感を得ているように思う。
そこから集団生活に入りいくつもの障壁にぶち当たる。
集団でのルールやマナー、友達関係に家族関係、学習への意欲や過ごし方など。
どの子でも早くても安定するのに1年はかかるという実感がある。
このプロセスを経て、実はフリースクールここの最も得意なアプローチの段階は、この次の紆余曲折からの将来への展望の部分だと感じている。
KOKOcafe然りここたこプロジェクト然り普段の活動の様子然り、多くの方は「ここ」に来る子は最初から元気いっぱいで前向きな子たちだと言って下さる。
当然見学や入学の時の状況やその背景を知らないのでそう感じることは当たり前だけど、実は全然そうではない。
ただ、他のフリースクール関係者からも同じことを言われるということは、恐らくそこからこの段階へたどり着くまでがとても早いことと、社会への接点を意識して多く作っているからこそそう感じるように思っている。
今日、試験を迎えた子もホントにたくさんの出来事があったし今後もそれはある。
それは楽しみでもあるし、楽しみにできるだけの共に過ごした時間や経験がある。
門出を迎えることはこの仕事をしていて最も嬉しいことの一つ。
関係性が切れることはないし何かあればいつでも駆けつけることができるのも、「ここ」だからできること。
子どもが大人になり、今が過去になり、それを笑って話せる日が必ず来ることを何度も何度も経験してきた。
共に涙を流し、抱きしめることしかできず、喧嘩をし、夜中に家に駆け付けた日もあった。
「うちの子をお願いします。」と言い遺して天国に旅立ったお母さんもいた。
思い返せばなんとも濃くて濃くて濃い人生を子どもたちや保護者の皆さんと送っている。
未熟でご迷惑をおかけしまくりのこんな人間ですが、色んな機会に皆さんとお話しが出来たり遊んでくださるととても嬉しいです。
そんなことをずっと思っていた休日でした。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
お知らせ
今年2月にオープンしたフリースクールここ淡路校【ういるも】の1階に、コーヒースタンドがオープンしました!オープンを記念しコーヒースタンドを使って無料体験会を実施します。
おいしいコーヒーの淹れ方を研究したりお菓子づくりをする予定です。
日時:2021年6月10日(木)14時~15時
場所:フリースクールここ淡路校【ういるも】(大阪市東淀川区菅原5-9-8)
定員:3名※残席残り1名です。
費用:無料
お申し込み:https://npokoko.org/contact/
または06-6382-5514までご連絡ください。
お願い
※おかげさまで50名以上の方に定期購読者になっていただきました、ありがとうございます!
今までの子どもたちとの関わりから見えてきた不登校の子どもたちのしんどさに対する有効なアプローチや、親としての関わり、学校や先生としての関わり、卒業生や保護者の声をまとめた本の出版に向けて定期購読マガジンを発行しています。
月1000円で全ての記事を読んでいただくことができます。
いただいたご寄付は、金銭的な理由でフリースクールに通うことが困難なご家庭の支援に活用させていただきます。