船と舵

こんばんは。

梅酒と一緒に2年くらい瓶に漬けてほしい三科です。おいしく仕上げるから。

怒涛の週末。

金曜日は終電まで職員と語り尽くした。

どれだけ忙しくてもコミュニケーションの時間を取らなくなると、色んなところでひずみが出てくる。

逢っているだけではできていない、話すだけでは解決しない。

顔を突き合わせて本音で話す。

「ここ」だからこそできること、大切にしてきたキホン。

土曜日はシンポジウム。

初めて登壇してくれたゆうととけんた。

どれだけ家族想いなんだと胸が痛くなった。

小学生なのにすごいなと最初はおもっていたが、よくよく考えると当然のこと。

この二人の成長のスピードに大人がついていっていなかっただけのこと。

南吹田校【いどばた】での歴が長い二人、すくすくと育っていっている記録は毎日確認してきた。

ゆうとはずっと「フリースクールの先生になりたい!」と言ってくれている。

そういう風に言ってくれることが毎日をどう過ごしているかを証明してくれている。

日曜日はいつもお世話になっているメンターの方とのメンタリング。

全てを見透かされているのでいつもぐうの音も出ない。

毎回大きな気付きを与えてくださる。

この体と特性と向き合って毎日をご機嫌に過ごすことが大切だと。

それが組織運営にとって大切なことだと。

うーん、そんなこと微塵も考えてこなかった。

考えてきたことはむしろ真逆。

というわけでその後はゆっくりと温泉へ。

行こうと思ったのにいつもの温泉は混雑気味。

仕方なく別の銭湯へ。

昔ながらの懐かしさがとてもよくて人も少ない。

何で懐かしいって感情を抱くと気持ちが温かくなるんでしょう。

目的を忘れがちな自分に「そっち変な方向に向かってるぞー!最初の目的思い出せ―!」って言ってもらってる気がしました。

色んな子の顔が思い浮かびます。

色んな保護者の方の声を思い出します。

僕の大好きな未来食堂の小林せかいさんは、こう言っていました。

「よく経営者は舵を切る人だと言われているけど私はそうは思わない。トップは人ではなく船そのもの。船がボロボロになればいくら舵を切ることがうまくても目的の港までは到達できません。」

記憶を辿っただけなので原文ではありませんが、その言葉を今でも大切にしています。

あ、嘘です。大切にできていませんでした。

自分は船そのものだという意識を持って、どんな船なのかをいつもオープンにしながらたくさんの人に協力してもらって目的地まで進めていってもらおうと思います。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

編集後記

スケボーをしていて歌舞伎役者のようにこけました。

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三科元明「NPO法人ここ」

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NPO法人ここ理事長。大学生の時にミュージシャンを目指し路上ライブをしていたことがきっかけで様々な背景を持つ子どもたちと出逢う。夜回り活動や訪問支援をした後、2008年に吹田市で不登校の子どもたちの学校外の学びの場「フリースクールここ」を運営するNPO法人ここを設立。一児の父。