フリースクールの代表が好きだと思うフリースクール3選

こんばんは。
高校生の時、物理の公式を全て机に書いてカンニングしながらテストを受けたにも関わらず点数は15点だった三科です。どの問題にどの公式を使えばいいかがわかりませんでした。残念。

ここ数年、毎年ゴールデンウィークあたりで大きな出来事があり立ち直るのに数カ月かかっているので、今年はいつも以上に慎重に物事を進めようと思っています。

とはいえ不登校を取り巻く社会課題は待ったなしなので攻めの姿勢はいつも崩さないようにしたいのですが(どっちやねん)、「待て待て!」という自分と「もううざいねん、いってまえよ!」という自分が闘っています。

なので無理はしまいとお昼休みにソファーで寝ていると、いつも近づいてくる生徒がいます。
目を合わせると隠れるのですが、眠気に勝てず寝てしまい気が付けばずっと寝顔を見ながら「起こしちゃおっかなー」とぶつぶつ言っている生徒の声が、意識の向こう側でかすかに聞こえたりもします。

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起こしちゃおうかなー
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ひひひひ!

そんな日常の中、昨日は、立ち上げから関わらせていただいた泉佐野のフリースクール「キリンのとびら」の皆さんとZOOMでお話ししました。

何よりスタッフの皆さんがとても素直なので、相談を承っているこちらにとっても改めて考えさせられることも多く、こういう関係性をフリースクール通しで築けるのは本当にありがたいなぁと思っています。

お互い凹んだり喜んだりと浮き沈みがありながら活動をしているので、仲間がいるんだと思えることはいつだって心強いですよね。

というわけで今日は15年間子ども支援に関わってきた三科視点でオススメのフリースクールを勝手に紹介したいと思います。
うーん、斬新な企画。

①フリースクールふぉーらいふ

いつもお世話になっている神戸市にあるフリースクールふぉーらいふさん。

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ZOOMでのスタッフ交流会

設立がなんと1997年!
うちが15周年を迎えようとしているところ、25周年を迎えられるとは…

フリースクールの運営に困っていた時に見学に伺い、阪神大震災の頃のエピソードから現在に至るまで細かく説明いただいたことは今でもよく覚えています。

スタッフの皆さんがとにかくしっかりしています。
「しっかり」しているってこの業界で自分も含めてあまり思えないのですが、ふぉーらいふさんは見習わねばといつも思わせてくださる方々です。

場所も釣りスポットである垂水漁港や平磯海釣り公園の近く。
僕なら毎週子どもたちを連れて行ってます。

毎日コツコツと発信をされていて、スタッフの皆さんの真摯な姿勢がそういうところでも伺えます。

②フリースペースS-BASE

2番目にご紹介するのは、ふぉーらいふさんと同じ兵庫県にあり三木市という自然豊かな場所にあるS-BASEさん。

きっかけは三木市の近隣に講演で伺った時にお声がけくださり、設立前?に「ここ」にご家族スタッフの皆さんで見学にお越しいただきました。

その質問の内容からすぐに真面目で真摯な方々なんだとわかりました。
そういう方々には子どももなぜか寄っていくんですよね。

その後はイベントにも招いて下さり生徒を連れて伺いました。
庭にはピザ窯、中は大きな水槽に木材を基本とした温かい造りのおうち。

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「なんじゃこりゃー!」と生徒たちと驚き尽くしました。

僕が同じフリースクールを運営する者として最初に見るのは、清潔かどうかです。
部屋の隅や飾り物に埃が被っていたり、キッチン回りが整理されていなくて不潔だったり、一番いやなのはトイレが汚いことだったりします。

大切な我が子を預けるのにそこを怠る人たちは信用しかねると考えてしまうのですが、S-BASEさんはもう完璧です。
毎朝掃除をしているからこそわかるのですが、あれだけ清潔に居場所を保つには相当努力されていることは想像に難くありません。

尊敬しています。

③フリースクールキリンのとびら

最後はこの記事でも何度か紹介させていただいている、去年に泉佐野市に設立されたキリンのとびらさんです。

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講演会にて

ご紹介したフリースクール全てに当てはまるのですが、やっぱり素敵な場所には素敵な人たちがいます。
素敵な人たちには素敵な場所があります。

皆さんとにかく真面目で何とか不登校の子どもたちのために自分たちでできることをより明確にして動こうとされています。

まだ設立して日が浅いからこそ勢いを大切にしてどんどんチャレンジしてほしいなぁと思います。
そういう姿勢を拝見しているとこちらとしても、もっとがんばらねばと背中を押される想いにもなります。

同じ社会課題を解決しなければいけないものとして捉えている人は、自分たちだけじゃないんだという感覚がどれだけ心強いかはこのコロナ禍でとても実感することができました。

迷った時は子どもたちの姿を思い出して、自分と向き合い子どもから逃げず皆さんと一緒に立ち向かっていきたいと思います。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。

イベントのお知らせ

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【シンポジウム 「子どもに直接聞く不登校~スマホ依存と起立性調節障害~」 】
~前回の感想のご紹介~
「色々と複雑に考え過ぎていました。もっとシンプルに子どもの声を聞いていきたいと思います!」
「不登校に暗いイメージがありましたが生徒さんは明るく話をされていてイメージが変わりました。参加させてもらってよかったです。」
「生徒さんはお話しも上手ですが人の話しも聞くのも上手ですね。お二人の頷きやめっちゃわかる!という一言で力をもらうことができました。」
「今困っている子どもたちの成長していくモデルとして、登壇してくださったフリースクールここの生徒さんを知れてよかったです。」
「」
~こんな方におすすめ!~
「子どもが不登校だけど、子どもの気持ちがわかりにくい…」
「フリースクールについて知りたい!」
「我が子への対応に困っている…」
今回のシンポジウムは、スマホに依存したり起立性調節障害のために不登校を経験したフリースクールここの中学生と高校生の生徒2名が、あの頃「何を思い何に苦しんでいたか」だけではなく、そこからどのように考え今に至るのかをお話しします。
不登校といっても原因や想い、環境もそれぞれ違う2人です。
「不登校の時ってどんな毎日だったの?」
「外に出たきっかけ、フリースクールに通うことになったきっかけは?」
「あの頃の不安はどうなった?」
「親子関係・先生との関係ってどうだった?」
「親にできることは?」
など、普段は聞きにくいこともこれを機にぜひ質問してみてください(^^♪

日程:2022年4月30日(土)
時間:13:30〜15:00(シンポジウム)
   15:30~16:30(個別相談会)
場所:子育て青少年拠点 夢つながり未来館(ゆいぴあ)多目的会議室(阪急千里線・モノレール山田駅から徒歩1分)
参加費:500円(資料代として)
定員:20名
登壇者:フリースクールここの生徒2名
司会:三科元明(NPO法人ここ代表)、馬場しずか(フリースクールここ吹田校【あまかり】責任者)
お申し込み: https://forms.gle/2YoUttHMRYv2xbaB7
主催:NPO法人ここ

三科出没情報

吹田市・西宮市・尼崎市・茨木市・明石市の市議会議員や元市議の皆さんと、不登校支援や教育機会確保についてお話しさせていただきます。
各市の不登校の現状や課題、皆さんのビジョンなどについて一緒にお話しできるのがとても楽しみです。