娘の参観日で感じた違和感をうまく言葉にできません
おはようございます。
学校の机の中にはいつもクシャクシャのプリントが眠っていた三科です。何でも奥へ奥へと押し込むスタイル。
昨日は、娘の参観日。
2年振りのリアル開催なので、見に行く側が少し緊張。
「いっぱい手あげるから見といてな!」と言われていたので早めに行くと、廊下に出てあちこちを探す娘を発見。
名前を呼ぶとホッとした様子で、なぜかハイタッチをして教室の中へ。
娘をロックオンできる場所を廊下に確保。
教室の中はすでに他の保護者でいっぱい、早めに来たのにな。
なるべく距離を取ってくださいという張り紙の通り横の人と距離を取って見ていると、そのスペースに小さなおじさんが入り込む。
背が高いとここに入っても見えるので大丈夫でしょ?と言われた気がした。
違うんや、心理的距離が近いのは背が高くても嫌なんや。
教室の張り紙を見渡した。
【今月の目標:決まりを守ろう】
ん?なんか変やな。
上手く言葉にできひんけどなんか違和感を覚えた。
フリースクールで考えてみました。
「みんな、今月の目標は【決まりを守ろう】にします!どうですかー?」
いや、ありえへん。そんな場面想像できひん。
てか目標が決まりを守るってどういうこと?
目標ってそんなふわっとしたもんやったっけ?
あと、守ろうって誰が誰に言ってんの?
先生が生徒に?
そんなお願いが毎月壁に貼られるの?
「決まりを守る」の方がいいんじゃない?
そんなよくわからないことを考えていると、その横にも張り紙が。
【文武両道】
道場か。
目の前の光景と言葉のギャップに苦しんでいると、時間が経つにつれその苦しみは悪い意味で無くなってきました。
先生が、「この問題わかる人―?」と聞くと娘は宣言通りすかさず手を挙げる。
参観日の一番最初に先生に当ててもらい得意気になるかと思いきや、自信なさげに答えを言う。
廊下からは聞こえない。
先生の反応からどうやら正解したようだということがわかった。
何でもかんでも手を挙げ間違っても笑いがとれればいいと思っていた目立ちたがり屋なパパみたいな性格ではないことはよく知っていた。
あぁ、がんばったんやなと泣きそうになった。
授業中は2万回くらい振り返ってパパの方を見てくれた。
何度も手を振っていた。
その後も、先生が同意を求めると手をグーにしてすばやく手を挙げていた。
ん?これなに?
さっきの挙げ方とは違う。
しばらく見ていると、先生が当てずにそうだと思う時は手をグーにして挙げるらしい。
そんなやり方、自分が小学生の時にはなかったなぁと思ってみていると、なんだかそれが軍隊のように見えてきて、それに忠実に従っている娘を見て再び涙が。
悲しい訳でも嬉しい訳でもないと思うのだけど、なぜか涙が出てしまう。
自分が小学生の頃は、先生に従順で疑問も持たずこうして同じことをしていたはずなのに、我が子が今同じことをすると何とも言えない感情が芽生えた自分に少し驚きました。
フリースクールを運営し当たり前をいつも疑う環境にいるからなのか。
いや、恐らく自分は中学生くらいからそんな校則とか決まりとか先生とかに反発するようになったから、純粋な子どもを利用して従順な人間を育てている大人や学校とそれに素直に従う我が子に違和感を覚えただけかもしれない。
何とも頭と感情がこんがらがった一日でした。
とはいえ娘は「すごかったやろ?」と嬉しそうに言っていたので、それはそれでよかった。
同じことをフリースクールでは絶対にしないようにしよう。
子どもたちをいつも真ん中において考えることを毎日心がけようと思った日でした。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。
イベントのお知らせ

【シンポジウム 「子どもに直接聞く不登校~スマホ依存と起立性調節障害~」 】
~前回の感想のご紹介~
「色々と複雑に考え過ぎていました。もっとシンプルに子どもの声を聞いていきたいと思います!」
「不登校に暗いイメージがありましたが生徒さんは明るく話をされていてイメージが変わりました。参加させてもらってよかったです。」
「生徒さんはお話しも上手ですが人の話しも聞くのも上手ですね。お二人の頷きやめっちゃわかる!という一言で力をもらうことができました。」
「今困っている子どもたちの成長していくモデルとして、登壇してくださったフリースクールここの生徒さんを知れてよかったです。」
~こんな方におすすめ!~
「子どもが不登校だけど、子どもの気持ちがわかりにくい…」
「フリースクールについて知りたい!」
「我が子への対応に困っている…」
今回のシンポジウムは、スマホに依存したり起立性調節障害のために不登校を経験したフリースクールここの中学生と高校生の生徒2名が、あの頃「何を思い何に苦しんでいたか」だけではなく、そこからどのように考え今に至るのかをお話しします。
不登校といっても原因や想い、環境もそれぞれ違う2人です。
「不登校の時ってどんな毎日だったの?」
「外に出たきっかけ、フリースクールに通うことになったきっかけは?」
「あの頃の不安はどうなった?」
「親子関係・先生との関係ってどうだった?」
「親にできることは?」
など、普段は聞きにくいこともこれを機にぜひ質問してみてください(^^♪
日程:2022年4月30日(土)
時間:13:30〜15:00(シンポジウム)
15:30~16:30(個別相談会)
場所:子育て青少年拠点 夢つながり未来館(ゆいぴあ)多目的会議室(阪急千里線・モノレール山田駅から徒歩1分)
参加費:500円(資料代として)
定員:20名
登壇者:フリースクールここの生徒2名
司会:三科元明(NPO法人ここ代表)、馬場しずか(フリースクールここ吹田校【あまかり】責任者)
お申し込み: https://forms.gle/2YoUttHMRYv2xbaB7
主催:NPO法人ここ