不登校の子どもを無理やり学校に連れて行った過去を親は責めなくていい

おはようございます。
相殺をそうさつと読んでいた三科です。「三科さんとは言葉のドッチボールができひんわ!」と言った子どもをバカにできないなと思います。


先日、アマゾンの本を検索している時にふと「不登校」と検索を入れて出てきた本のタイトルや帯を観て頭を傾げました。

“不登校の子どもとの関わり方”みたいないわゆるノウハウ本とかセミナーとかで言っていることが、なんだか僕にはしっくり来ません。

僕が知らないだけで共感できる本はたくさんあるのかもしれませんが、少なくとも「不登校」を題材にした物で興味の持てたものがほとんどないんです。

あ、ちなみに西野さんはものすごくオススメです。
フリースクールの参考にはできませんが考え方はとても共感しますし何より西野さんが好きです。

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話しを元に戻しますが、親が不登校の子どもに関わる上で大切なこと・考え方などで真っ先に出てくるものは、「焦らず待ちましょう」とか「子どもに任せましょう」のような言葉だと思うんです。

意図はわかります。
そのことが大切になってくる人やタイミングがあるということも知っています。

でも、「きれいごとやな」と思う自分も正直います。
僕だけですかね(笑)

子どものことをまるで道具のように扱い何でも思い通りにしようとして関係性がますます崩れていってしまったり、焦る気持ちが子どもを振り回した挙句子どもが立ち直れないくらい疲弊してしまったりと、聞いているだけでもとてもツラい経験をしてきた親子にずっと出逢ってきました。

子ども目線で考えて想いを聞き入れること・会話の重要性は言うまでもありませんが、それと同時に親の想いもとても大切だと思うんです。

例えば、子どもが不登校になったのでその原因を探りなんとかもう一度学校に行ってほしいと色んな方法を試したけどダメだったというよくあるお母さんの経験だけを切り取っても、その中には誰にも相談できず情報もなくお父さんの協力も学校の理解もなく孤軍奮闘された結果、「私がなんとかしなきゃ」と嫌がる子どもに目を瞑り学校に無理やり行かせようとしたなどの背景があります。

そこを全て否定して、「いやいや、それは最悪です」とか「待ちましょう焦らずに」とか「まずはお母さんが元気になりましょう」なんて言葉ってすごく冷たいなぁと感じるのは僕だけでしょうか。

子どもが親の道具ではないと同時に親も子どもの道具ではありません。

我が子なら当然親のエゴを出して「子どもをこう育てたい」とか「言うことを聞いてほしい」と思うのはむしろ当たり前なんじゃないでしょうか。

今は子どもが元気になって次の一歩を歩み出しているという状態でも、あの時の自分の行動は最悪だったと今でも責め続けるお母さんお父さんがおられます。

子どもを思った結果、無理やり学校に連れて行こうとした行動を、僕は否定することができないし自分を責めなくてもいいと考えています。

だって無理ですよ。
(何人育てていようともその子どもに対しては)初めての子育てで誰もがそうすると信じていた“学校に行く”ということをせずに周りからはみ出し責められ、情報もほとんどなく誰にも相談できずに初めから終わりまでずっと正解を引き続けるなんて、どう考えても不可能です。

そもそも教育や子育てに正解なんてないし、もっと言えば不登校支援やその考え方にも誰にも当てはまる正解なんて胡散臭すぎます。

なんなら教育なんてもっと曖昧で、洗脳だろと言われても僕は完全に否定することはできません(もちろんそうならないように努力はしますが)。

きれいごとじゃないんですよね、子育ての日常は。

エゴを押し付けて何が悪いんだと思います。

「だって私がそうやって育ってきたしそれしか知らないからそれでいいと思うのは当たり前じゃーん!」って言ってしまっていいんです。

僕なんて娘をスプラトゥーン信者に育てていますし、サッカーしてくれなかたら拗ねますし、自分の好みを押し付けまくります。

いつか嫌われる(すでに嫌われてるかも笑)ことも思春期になったら当然あるんだと自分に言い聞かせる意味でも、子どもと自分は別の生き物だと思うようにしています。

さて、小4の娘がそろそろ自分よりもスプラトゥーンが上手くなりそうなので、仕事だと偽ってゲームの修業をしようかな。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。


イベントのお知らせ

座談会【不登校と我が子~少しだけ先に経験した私たちと話しませんか?~】

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日時:6月11日(土) 13:00~15:00
場所:フリースクールここ淡路校【ういるも】一階カフェスペース(大阪市東淀川区菅原5-9-8)
費用:1,000円
対象:不登校のお子さまがいる保護者の方
定員:4名
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