座談会「親にとっての不登校~母がつくった未来~」を開催しました

こんばんは。
どげんかせんといかんぜよという宮崎弁と土佐弁が混ざった謎の言葉が自分の中で流行っている三科です。語尾にぜよを付ければいいと思ってすいません。


座談会名言集


今日は、座談会「親にとっての不登校~母がつくった未来~」の開催日。

今までフリースクールの生徒たちにゲストとして来てもらっていた座談会やシンポジウムですが、以前から抱いていた「フリースクールここの保護者の方に登壇していただきたい」という想いが叶いました。

子どもが登壇する時にも感じますが、当事者としての声はやはり説得力が違います。

本当にしんどい経験をされて出口の見えない真っ暗なトンネルの中を永遠に彷徨って、今はそこを抜け出すことができたけどあの時はとてもじゃないけどこんな風に考えることができなかったと客観的にご自身を見つめておられるので、正に今その渦中という方々が聞きたいことをわかりやすく力強く優しく伝えてくださったなぁと思います。

特に印象に残っているのが、

「子どもを全力でサポートするけど、私は私の人生がある(ということも大切にする)」

「子どもを信じ切ると決めている」

「必ずその子なりの幸せがある」

「(フリースクールで子どもがとても楽しそうに過ごしているから)我が子の将来が楽しみで仕方がない」

などの言葉です。

「命を懸けて産み育てたお母さんの子どもを想う気持ちの大きさはすごい」というような言葉がよく言われるけど、そんな言葉も薄っぺらく感じるくらい単純に我が子を愛するからこそ自分も大切にするという親としての姿勢をお聞きし、一人の親としても親近感が湧きつつも尊敬しました。

参加者の皆さんからもたくさん質問を頂いて、とてもいい空気だなぁと感じることができたし、卒業生OB保護者の皆さんの座談会と同じようにこれはぜひ定期的に開催していただきたいなぁと思いました。

次回は7月23日の午後から千里山にて開催します。
詳細は決まり次第お伝えしますね。


このトンネル、ぶっ壊します。

フリースクールに来られる方は、我が子が不登校になり親子で地獄のような経験をされてギリギリ這い上がってこられた方々です。

本来ならそんな生きるか死ぬかくらいの地獄は経験しなくてもいいように、社会がセーフティネットを張って子どもはもちろん家族を支える仕組みを準備しないといけないんです。

それが、ややこしい(と思わせてる)様々な理由により実現に至っていなくて、こうしてたくさんの方が暗くて長いトンネルの出口を探しておられます。

トンネルから見える光をたくさん発し続けることも大切だし、トンネルの中に入って「こっちですよー!」と叫び続け一緒に出口に向かうことも大切だけど、正に今そのトンネルに入りそうな方々の前に立ってそのトンネルをぶっ壊すことも同時にしなくてはいけないことだと思っています。

「このトンネルのせいで、この子は、おのお母さんは、お父さんは、こんなにも傷だらけになったんじゃー!」と泣き叫びながら抜け殻のトンネルをぶち壊すこともしています。

質の悪いのは、そのトンネルをわざわざ創る人もいれば、「まぁ、勝手に入ったのが悪いんですよ」と言う人も少なからずいるということ。

「おい三科ー!それ壊したらオレらの商売あがったりやろがー!」なんてことを言われることもあるし、光と見せかけて別のトンネルに案内する人もいます。

まぁ何を言われても僕はそんなことをする人との対話なんて信じてませんし、トンネルで生き埋めになった親子がこの日本にはたくさんいることを無視したり責任転嫁することは絶対に許せないので、これが有効だと思ったことを続けることが唯一の解決策だとも思っています。

僕にとっても今日は光が差し込んだ一日でした。

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