不登校の子たちの特別な体験が特別な理由
おはようございます。
ニューヨーク一か月音楽修行の旅に出かけた時、さすがに英会話ができなければとNHKラジオで毎日勉強したものの、毛の生えたルー大柴くらいの英語力しか身につかなかった三科です。聞き取りは多少できるようになりましたが。
今日からいよいよフリースクールここサマーキャンプwith KEENです。
徳島までバスで4時間、子どもたちを連れて出掛けてきます。
事前にスケジュールや名簿や注意事項を頭に叩き込んで覚えようとしていると、数年前の「ここ」のキャンプを思い出しました。
今では全てスタッフに任せっきりになりましたが、自分が関わるキャンプはもうここ3,4年はしていません。
それまではレンタカーを3台ほど出し皆で車に揺られて宮津や和歌山に出掛けていました。
本気になり過ぎて子どもが泣いてしまった肝試し。
何日もスタッフと練習した弾き語りを披露したけどイマイチ盛り上がらなかった夜。
馬場が一日目で高熱を出し皆が慌てまくった初テント泊。
夜に土砂降りにあいそのテントが全て濡れて全然寝れなかったキャンプなど。
今思い返せばよくこんな無謀なことを毎年やっていたなぁと感じます。
フリースクールも大きくなるにつれ、そんな「遊び」も減ってきて大きなイベントは諦めかけていた毎日でした。
同じ近隣の場所で毎月キャンプ(施設泊)をしていると、一人の生徒からこんなことを言われました。
「なぁー、いっつもおんなじ場所やなくて違うとこも行ってみたいー。海とか無理なん?」
そう言われ、いやー昔は行っててんけどなーと子どもが納得するはずもない言い訳をかましてしまった直後、自分ダッサ!と思ってしまいました。
その子は小学生の頃から不登校で、自分が不登校になってから学校の行事はもちろん家族旅行にも出かけることができずにいました。
家族や兄弟には負い目を感じつつも元気になってくるとやぱりフリースクールの友達と特別な経験がしたいと思い始めたそうです。
そんな子に、「今は無理やけど昔はなぁ…」なんてクソダサいセリフを言ってしまった自分を恥じ、なんとか実現できないかとあれやこれやと考えていました。
同時に、日々の活動の中で不登校の親子が経験する不利益や苦しみをどうして社会は知ろうともせず解決しようともせず自己責任にさせてしまうんだと、周りの関心のなさと自分たちの力のなさにも苛立っていました。
「自分たちにできないことは誰かに協力してもらおう!」
そう思い、外に目が向くようになってからKEENの皆さんとのあり得ない出逢いから始まり今回のキャンプに至りました。
子どもたちがどんな表情をしてどんな思い出にしてくれるのか、いや自分たちがその思い出をどう作るのか、今からとても楽しみです。
それでは行ってきます。
最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。