若手が担うNPOがこの先も増え続けるために

段々暖かくなり今年ももうすぐ4月。

「ここ」は15周年を迎える年となりました。

わけもわからず「学校行けへんかったこの子らを社会は見捨てるんかー!!」と怒鳴り散らしながら立ち上げた「ここ」が15歳になるなんて、どうも実感が湧きません。

最初は全くと言っていいほどお金のことは考えておらず、ほぼボランティアで続けて8年ほど経ってから、今は副理事長を務めている馬場が「ここで働きたい!」と言ってくれてから”ソーシャルビジネス”という言葉を知るようになりました。

「え、ボランティアでやってる「ここ」で働けるわけないやん…」と思う自分と、「これを仕事にできたら最高やな…」と思う自分がいることにも気付きました。

今でこそ立ち上げ期からお金を取りビジネスにならないかとフリースクールをし始め相談に来られる方も増えましたが、日本中を見渡しても成功と言えるモデルはなく、新しくできてはどこかが潰れ、ということを繰り返している業界でもあります。

どうしたものかと色んな人に相談をしていると出逢ったのが、当時ビジネスプランコンペedgeの実行委員長をされていた、あっとすくーるの渡さん。

当初から名前だけは存じ上げていましたが、ビジネス絡みの怪しい集団の一人だろうと勝手に思っていたので最初は乗り気ではありませんでしたが、渡さんを紹介してくださったのも立ち上げ期からずっとお世話になっていたラコルタの柳瀬さんということもあり、edgeに出場しました。

「子どもから搾取する集団やから信じられるわけないけど、だからといって馬場が働きたいって言ってるしな…」と渋々NPOの先輩方にお逢いしてから人生が変わりました。

単なるお金儲けやない、社会課題をビジネスの手法を使って解決するんや!

その言葉にハッとして、「そうか!「ここ」の子たちを守るためにも、課題を解決するためにも、自分たちがそれを仕事にできひんかったら続けられへんやん!」と当たり前のことにも気付き今があります。

そんなきっかけを与えてくださったあっとすくーるやラコルタの皆さんと今日は食事に行きました。

事業型・課題解決型のNPOで30代くらいの若者が中心になって北摂で運営をしているところが自分たちしかいないんじゃないかということもあり、以前から仲良くさせていただいていましたが、コロナ禍で疎遠になり久しぶりの再会でとても嬉しい気持ちになりました。

誰にも相談できない、同世代で先を走っている人もいないという中で、同じ地域で同じ子ども分野で一緒に活動をしている仲間がいることは、お互い刺激をもらいながらとても心強いものがあります。

自分たちが経験したことを次の代にも経験させることがないように、どうにか今のうちにコミュニティなりノウハウなりを作れないものかなぁとも考えています。

生徒が卒業して何年かした後「あの人たちみたいにNPOを立ち上げたい!」と言ってくれたら嬉しいことこの上ないです。

そう思った時に諦めてしまう要素がなるべくないように、一緒に社会課題を解決する仲間がたくさん出てくるモデルに自分たちがなりたいと改めて思った一日でした。

最後まで記事をご覧いただきありがとうございました。