不登校でも就職できる?注意点や活かせるスキルを紹介
「不登校の経験があると就職は難しいのではないか」と不安に感じている人も多いかもしれません。しかし、実際には不登校を経験していても就職することは十分に可能です。近年は学歴だけでなく、人柄やスキル、これまでの経験を重視する企業も増えており、さまざまな働き方の選択肢が広がっています。
とはいえ、不登校の期間や学歴の状況によっては、就職活動の際に注意しておきたいポイントがあるのも事実です。この記事では、不登校経験者が就職を目指す際に知っておきたいポイントや、就職に活かしやすいスキルについて分かりやすく解説します。
【この記事はこんな方におすすめです】
- 不登校の子どもの進路や就職について情報を知りたい保護者の方
- 学歴やブランクが就職に影響するのか気になっている方
- 不登校経験を前向きに活かす方法を知りたい方
目次
不登校でも就職はできる?

不登校の経験があっても、就職することは十分に可能です。
企業の採用では学歴だけでなく、人柄や価値観、これまでにどのような経験をしてきたかといった点も重視されます。実際に、学歴や経験を問わない求人も多く、中学校卒業後にアルバイトから働き始め、実力を評価されて正社員になるケースもあります。ただし、高校を卒業していると応募できる求人が増えるため、就職先の選択肢を広げたい場合は、通信制高校で高卒資格の取得を目指したり、高等学校卒業程度認定試験を受けたりするのも1つの方法です。
また、不登校を乗り越えた経験は、困難に向き合った経験として評価されることもあります。不登校の経験を前向きに捉え、自分の強みや学んだことを言葉にして伝えられるよう準備しておくことが、就職活動では大切になるでしょう。
不登校経験者が就職時に気をつけたいポイント
不登校の経験があっても就職は可能ですが、就職活動を進める上ではいくつか意識しておきたいポイントがあります。なぜなら、不登校の期間によっては学歴や経験、生活習慣などが就職に影響することがあるためです。
ここでは、不登校経験者が就職を目指す際に気をつけたいポイントについて解説します。
学歴が募集条件を満たしているか確認する
求人の中には、応募条件として「高卒以上」などの学歴を求めている企業も少なくありません。そのため、不登校の影響で高校を卒業していない場合、応募できる求人が限られてしまう可能性があります。就職活動を始める際は、求人票の応募条件をよく確認することが大切です。
もし学歴が条件を満たしていない場合は、通信制高校や定時制高校への進学・編入を検討したり、高等学校卒業程度認定試験に挑戦したりする方法もあります。高卒資格やそれに準ずる学力を証明できると、応募できる企業の幅が広がり、将来の選択肢も増えるでしょう。
不登校の理由をまとめておく
就職活動の面接では、欠席日数や不登校の経験について質問されることがあります。その際に慌てず答えられるよう、不登校になった理由や当時の状況を整理しておくことが大切です。
ただし、他人や環境のせいにするだけの説明では、面接官に不安を与えてしまう可能性があります。不登校になった背景に加え、その経験から何を学び、どのように乗り越えようとしたのかを伝えることがポイントです。過去の出来事を振り返り、自分がどのように考え、行動してきたのかを整理しておくことで、前向きな姿勢や成長した点をアピールしやすくなります。
規則正しい生活ができるようにしておく
不登校の期間が長くなると、自宅で過ごす時間が増え、生活リズムが乱れてしまうことがあります。不登校生活のなかで昼夜が逆転してしまっていると、就職活動や実際に働き始めた後の生活に支障が出る可能性があります。
そのため、就職を目指す際には、まず生活習慣を整えることが大切です。早寝早起きを心がけ、朝・昼・晩の食事を規則的にとるようにすると、体調も整いやすくなります。また、ウォーキングなどの軽い運動を取り入れると体力づくりにもつながります。
働く時間に合わせた生活リズムを作っておくことで、就職活動や仕事への適応もしやすくなるでしょう。
コミュニケーション能力を身につける
仕事をする上では、職場の人と協力したり、報告や相談を行ったりするためにコミュニケーションが欠かせません。しかし、不登校の期間に人と関わる機会が少なかった場合、対人関係に不安を感じる人もいるでしょう。そのような場合は、少しずつ人と関わる機会を増やしていくことが大切です。
家族や友人との会話を増やしたり、アルバイトやボランティアに参加したりすることで、自然とコミュニケーションに慣れていくことができます。また、面接では明るくはっきりと話すことを意識し、事前に練習しておくことで自信を持って受け答えできるでしょう。
基本的な学力を身につける
仕事の内容によっては、読み書きや計算などの基本的な学力が求められる場合があります。不登校の期間によって勉強の遅れが気になる場合は、基礎学力を少しずつ身につけておくと安心です。
最近では、自宅で学習できる教材やオンライン学習など、さまざまな方法で学ぶことができます。自分のペースで勉強を進めると、無理なく学力を補うことも可能です。基礎的な知識が身についていると、就職試験への対策になるだけでなく、入社後に仕事を覚える際にも役立ちます。
不登校経験者が就職で活かせるスキル

不登校の経験があっても、就職に役立つスキルを身につけておけば、仕事の選択肢を広げられます。特に近年は、パソコンやWeb関連のスキルなど、学校に通っていなくても自宅で学べるものも多くあります。こうしたスキルは就職活動でのアピールになるだけでなく、在宅ワークやフリーランスとして働く際にも役立つ可能性があります。
ここでは、不登校経験者が就職や仕事に活かしやすい代表的なスキルを紹介します。
パソコンスキル
パソコンスキルは、多くの職種で役立つ基本的なスキルです。事務職はもちろん、営業職やIT関連の仕事など、さまざまな業務でパソコンを使用する機会があります。特にWordやExcelなどの基本的なソフトを使いこなせるようになると、書類作成やデータ管理などをスムーズに行えるようになるでしょう。
パソコンスキルを証明する資格としては、MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)などがあります。資格を取得しておくと履歴書に記載でき、スキルの証明としてアピールしやすくなる点もメリットです。
プログラミングスキル
プログラミングスキルも、就職や仕事に活かしやすいスキルです。IT業界ではエンジニアの需要が高く、プログラミングの知識や経験を持つ人材が求められています。プログラミングは書籍やWebサイトで学べるほか、プログラミングスクールなどで体系的に学ぶことも可能です。
また、学習した内容をWebサイトやアプリなどの成果物としてまとめておくと、就職活動の際に自分のスキルを具体的に示すことができます。コツコツと作業を進めることが得意な人に向いている分野であり、将来的には在宅で働ける可能性がある点も魅力です。
デザインスキル
デザインスキルも、就職や仕事に役立つスキルです。Webサイトのデザインや広告制作、バナー作成など、さまざまな分野でデザインの知識が求められています。デザインのスキルは、制作した作品をポートフォリオとしてまとめることで、自分の実力を具体的にアピールできる点が特徴です。また、経験を積むことで在宅ワークやフリーランスとして働ける可能性もあります。
デザインはスクールで学べるほか、書籍やオンライン講座などを活用して独学で学ぶことも可能です。興味のある分野から少しずつ学習を始めることで、将来の仕事につながるスキルとして育てていけるでしょう。
ライティングスキル
ライティングスキルは、文章を書く仕事だけでなく、さまざまな職種で役立つ能力です。ライターや編集者などの職業ではもちろん、ビジネスの場面ではメールや資料作成など文章を扱う機会が多くあります。分かりやすく文章を書く力が身についていると、情報を正確に伝えることができ、仕事の評価につながることもあります。
書籍やオンライン講座などで文章の書き方を学ぶこともできるため、文章を書くことが好きな人はチャレンジしてみるとよいでしょう。
まとめ
不登校の経験があっても、就職することは十分に可能です。大切なのは、自分の状況を整理し、就職活動に向けた準備を少しずつ進めていくことです。たとえば、応募条件となる学歴を確認したり、不登校の経験をどのように説明するかを考えておいたりすることで、面接にも落ち着いて臨みやすくなります。
不登校の経験をマイナスと捉えるのではなく、そこから得た経験や学びを自分の強みに変えながら、将来の進路を前向きに考えていくことが大切です。