高校生が不登校になるとどうなる?単位や卒業後の進路について解説!

高校へ進学したものの、様々な理由から不登校になってしまう生徒が年々増加しています。
義務教育である小中学校とは違い、高校では、出席日数が足りないと留年してしまう可能性があるため早めに対策を打つことが大切です。
当記事では、不登校でも留年せずに高校を卒業する方法や、不登校になってしまった高校生の進路について解説しています。
周囲にできるサポートについても紹介しているので、不登校に関する悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事はこんな方におすすめです】
- 不登校になった高校生の進路について知りたい方
- 不登校でも学校を卒業するための方法を知りたい方
- 不登校の高校生が周りにいて悩んでいる方
目次
高校生の不登校の現状
文部科学省の調査によると、不登校の高校生は年々増加傾向にあり、2022年は約10万人にのぼっています。
小中高生と比べると高校生の不登校割合は少ないですが、2020年のコロナ禍以降での増加が特に著しく、大きな社会問題となっています。
高校生の不登校の人数 | 不登校の割合 | |
---|---|---|
2018年度 | 50,100人 | 約1.5% |
2019年度 | 50,900人 | 約1.6% |
2020年度 | 61,596人 | 約1.9% |
2021年度 | 81,498人 | 約2.4% |
2022年度 | 98,363人 | 約2.7% |
(参照:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」)
直近3年間の数値を見ると、毎年1万人以上増加しているため今後も増加が見込まれます。
2020年以降に急増していることから、コロナによる精神的ストレスが主な原因であると考えられています。オンラインに上手く適応できなかった生徒や、オンラインから元の生活に戻れなくなった生徒、人間関係が希薄化してしまい学校に行く目的を失ってしまった生徒などが増えていると推察されます。
不登校の定義
文部科学省は、不登校にカウントする基準を「何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」と定義しています。
つまり、「病気や経済的理由以外で年間30日以上欠席した生徒」を不登校にカウントしています。
そのため、実質不登校に近い下記のような生徒を含めると、もっと多くの高校生が学校に十分に通学できていないことになります。
- 欠席日数が年間30日以下の生徒
- 保健室登校をしている生徒
- 遅刻や早退が多く十分に授業を受けられていない生徒
(参照:文部科学省「不登校の現状に関する認識」)
不登校の高校生の人数
不登校の高校生の内訳は下記の通りです。
欠席日数が30日~49日 | 39,360人 |
---|---|
欠席日数が50日~89日 | 18,606人 |
欠席日数が90日以上 | 10,804人 |
(参照:文部科学省「令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」)
また、そのうち1,965名の高校生は、年間の出席日数が10日以下とされており、ほとんど高校に行けていない生徒も少なくありません。
高校は義務教育ではないため、小中学生と比べると不登校が長期化している生徒の割合は少ないですが、進路や学歴に影響するため、早めに対策を打つことが大切です。
不登校を続けると単位はどうなるのか
単位とは、「科目ごとに一定量の勉強をしたことを証明するもの」で、取得するためには「成績」と「出席日数」が基準以上でなければいけません。
成績とは、定期テストで赤点を取らないことが1つの基準になっており、赤点を取ってしまった場合は、補習や追試を受けることで留年を免れられる場合があります。
出席日数とは、多くの場合1/3以上の出席が基準となっていますが、県や学校によって異なります。登校した日数ではなく、科目ごとの「授業に出席した回数(時間)」を元に計算されています。出席日数が満たない場合は、放課後や長期休暇中に補講へ参加することで単位を取得できる場合があります。
留年にならないよう何らかの救済措置が準備されていることが多いため、不登校になったからといって必ず留年するとは限りません。ただし、不登校を続けると単位を落としてしまう可能性が高いため、学校のルールや救済措置について事前に確認しておきましょう。
不登校でも高校を卒業する方法
不登校になってしまっても、高校を卒業できる方法はあります。
ここでは、3つの方法について解説します。
復学を目指す
不登校から学校に復帰することを「復学」と言います。
文部科学省によると、不登校から復学した高校生は約3万人にのぼり、不登校の高校生の半分以上が復学しています。
復学を目指す場合、まずは学校に相談し、現在の状況や必要な単位を確認しましょう。いきなり教室にいくのはハードルが高いので、まずは保健室登校や短時間登校を活用して少しづつ元の生活リズムを取り戻します。
無理せずに、周囲のサポートを受けながら自分のペースで復学を目指すのがポイントです。
通信制や定時制の高校へ転校する
元々通っていた学校への復学が難しい場合は、別の高校に転校するのも選択肢の1つです。高校は、全日制だけでなく通信制や定時制の学校もあるため不登校からの復学を目指しやすいです。
通信制とは、学校に毎日通わなくても自分のペースで学習できる高校のことで、定時制とは、授業が昼・夕方・夜間の部に分かれている高校のことです。
いずれも自分のペースで勉強ができるため、全日制の高校に通うことが難しい高校生も通いやすいのが特徴です。
単位認定されるフリースクールに通う
フリースクールとは、様々な理由で学校に通えなくなった子どもたちに対して、子ども同士の交流や学習機会を提供する教育機関です。
出席認定を受けられるフリースクールに通って単位を取得する方法もあります。
ただし、全てのフリースクールが単位認定・出席認定を受けられるわけではないので事前に調べておく必要があります。
(関連記事:フリースクールとは?学校との違いや選び方について解説!)
不登校の高校生の進路
不登校の高校生の進路は、「進学」が約60%、「就職」が約30%、「その他(進路未定・フリーター等)」が約10%となっています。ただし、進学するためには高卒が必須であるため、卒業できなかった場合は高卒認定試験を受ける必要があります。
高卒の資格を取得できれば大学や専門学校に進学することも可能なので、不登校になってしまっても、焦らずに自分に合う進路を見つけることが大切です。
不登校の高校生に対して周りが出来るサポート
何よりも大切なのは、「不登校になってしまった原因の解決」と「本人の気持ちに寄り添うこと」です。
不登校になってしまった原因が心身の不調であるならば、まずは療養に努め体調の回復を最優先にしましょう。学業に対するストレスが原因なら、プレッシャーになるような発言は控えて学外の学びの場を探してみるのも解決策の1つです。
学校やスクールカウンセラー等に相談しながら、本人に合った学校や進路を選びましょう。
無理に高校に行かせようとしたり、本人を責めるのはNGです。
(関連記事:子どもが不登校になる6つの原因!保護者にできる解決策とは?)
まとめ
不登校の高校生は年々増加しており、2022年では10万人近くの高校生が不登校となっています。
小中学校と違って義務教育ではない高校は、出席日数が足りないと単位が取れずに留年してしまいます。不登校だからといって必ずしも留年をするわけではありませんが、高校を卒業したい方は、フリースクールに通ったり、自分のペースで通える高校に転校するのも選択肢の1つです。
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